12月7日、アリババグループ(中国語:阿里巴巴)とフォード•モーターが業務提携を締結したと伝えられた。具体的には、クラウドコンピューターや、 コネクティビィティ(相互接続性)や小売などの方面でオープンな業務提携を行なっていくとみられ、いずれはオンラインショップのティモール(中国語:天猫)でフォード車が販売されることになるかもしれない。
アリババグループが発表した声明によると、フォードはアリババとの三年間の業務提携期間中に、アリババグループ子会社である、ビッグデータを扱うAlimama(中国語:阿里妈妈)とオペレーティングシステムを扱うAliOSとも業務提携を結ぶ見込みだ。
同時に、将来的にはティモールでフォード車を販売することを検討しているとも伝えられた。
フォードがアリババとの業務提携を急いだのは、今後中国市場での大規模な販売戦略改革を進める予定で、今回の提携により中国市場の消費を刺激したい狙いがあったためとみられる。更に、今回の業務提携は中国のIT企業とアメリカの自動車メーカーによる新しい小売の可能性を示すもので、今一度消費者が車を購入するまでのプロセスを定義し、デジタルチャネルを利用したデジタルマーケティングによって新たな小売の機会を模索している模様だ。
フォード•モーターCEOのJim Hackettは、「我々はIT企業との業務提携によってスマートカーのビジョンを描いている。この数ヶ月、フォードの中国での販売量は低迷の一途で、3,4級都市での入門車の需要増加など、中国市場の変化のスピードについて行くことができなかった。アリババは最近中国五大自動車メーカーであるSAIC MOTOR(中国語:上海汽车)グループとも業務提携を結んでいる。IT企業と自動車メーカーの業務提携によって、自動車販売のビジネスが今後ますます拡大していくだろう。」と述べている。
現在上海でよく目にする輸入車は、フォルクスワーゲン、ポルシェ、アウディ、レクサスが主だが、今回のアリババとの業務提携によって、いずれフォード車も上海でよく目にすることになるのだろうか。自動車業界の動向に引き続き注目していきたい。
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