11月16日北京にて「2017百度世界大会」が開催され、大会内にてAIプラットフォームについてのフォーラムが開かれた。
バイドゥ(中国語:百度)副責任者、AIプラットフォームシステム(AIG)CEOの王海峰(Wang HaiFeng)はフォーラム内で、
「AIは、生産性を向上させ、新たなビジネスを創造する。バイドゥは今までAIを活用し業務の効率化を行なうことで、次々に創造的なビジネスを生み出してきた。自然言語処理技術においては、既に1億以上もの質の低い内容を削減し、業務の効率を上げ、コストの削減を行なう段階まで進んでいる。」と述べた。
今回の大会で特に注目すべき点は、"ハードウェアとソフトウェアを融合した音声認識システム"と"高度な視覚技術"という2つのAIソリューション*が発表されたことだ。
前者の音声認識システムは、ハードウェア•ソフトウェア•クラウド•回線をパッケージ化したAIソリューションであり、
自社開発したインテリジェント音声アシスタントDuerOS2.0を、スマートスピーカーやスマートテレビなど様々なハードウェアに搭載していく模様だ。
また、同時に当日会場にて、DuerOS2.0が搭載されたAIスマートスピーカー、「Raven H」が発表された。
後者の視覚技術は写真だけでなく、人の顔、OCR(文字認識)や映像、ARなどを利用したAIソリューションであり、視覚技術を用いたロボットなどが挙げられる。
この高度な視覚技術によって、将来的には金融や医療、保険、小売など様々な場面に革新をもたらすことになると予想される。
当日は他にも、
BROAD(Baidu Research Open-Access Dataset)というAIを活用したオープンデータ計画も併せて発表された。
このオープンデータには、室内や屋外を認識する技術や、映像認識技術、読解技術などが含まれており、新しい技術として今後期待されている。
*企業がサービスについて抱えている問題や不便を解消するために提供される情報システムなどを指す。
この記事はチャイナテックメディアが以下の参考資料をもとに、翻訳・修正・加筆をしたものです。