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【News】バイドゥ、WMモーターズに10億元投資、テンセントも百度に続いて共同投資の動き

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電気自動車分野への投資の動き


バイドゥが電気自動車の分野で新たな動きを見せた。

11月7日一財科技記者独自の情報によると、

WMモーターズに約10億円の融資を計画していることが分かった。

 

今回の投資はバイドゥ取締役主席特別補佐、

馬東敏によって推進されている。

一方、テンセントもWMモーターズへの共同投資を勝ち取ろうという動きを見せている。

 

近年テンセントは電気自動車分野への投資に積極的な姿勢を見せている。

それだけでなく独自の自動運転システムの開発を密かに進めている。

膨博報道によると、詳細な開発情報は掴めていないものの、

テンセントは既に独自の自動運転システムを開発、

プロトタイプのテストを実施している模様だ。

 

WMモーターズの動向


WMモーターズは2015年12月創業の電気自動車ベンチャー企業だ。

他の電気自動車ベンチャーと異なり、

WMモーターズの創業者沈暉は自動車企業に従事した経験が豊富だ。

WMモーターズ創業以前、沈暉は吉利汽車の副総裁を務め、

更にボルボ買収を主導した経験がある。

――これは中国国内の自動車企業において最も大きな海外買収案件だった。

沈暉はSNSでボルボを離れた理由を

「伝統的な自動車メーカーではスマートEVをつくれないからだ」と語っている。

沈暉はWMをテスラに挑戦する存在だと位置づけている。

WMモーターズは未だ融資情報を公開していないが、

2016年8月取材を受けた際、WMモーターズはとある企業から一次融資を受け、

融資総額は10億元だと発表した。

 

邁哲華(上海)パートナーの郭凱称はWMモーターズについてこのように記者に述べている。

「投資家にとって創業者がどのような人間かが非常に重要である。

沈暉はサプライチェーンマネジメントの経験があり、

電気自動車業界においてWM独自の強みだ。

一方で沈暉の有する人脈もまたほかの創業者には無い絶対的な強みだ。」

 

一方で、テスラの中国国内工場建設の情報が発表され、

自動車業界はテスラが2年から3年の間に中国国内で電気自動車の量産を実現するとの予想を立てている。

 

電気自動車のベンチャー企業にとってはテスラの電気自動車量産が重要なタイミングだ。

このタイミング前に製品をリリースし自社のブランドを確立しなければ、

市場開拓のチャンスを逃すことになるからだ。

 

郭凱称はこのように述べている。

「WMモーターズの事業展開のスピードと状況は非常に順調だし、

業界内での評判も良い。来年には新製品をリリースするだろう。

こうした点もまた投資家に評価される要素だ」。

 

2016年12月23日、WMのスマートEV(電気自動車)産業園が温州市瓯江口奠基に作られた。

2016年、部品組み立て工場と自動運転試験区が先行して着工した。

完工したのちにはスマートEV年生産20万台の生産力を持つ工場が作られる。

沈暉はメディアの取材に対して、

温州の工場の固定資産は一期で67億元の投資をしていると答えている。

また、2017年上海カーショー期間に、

WMモーターズ最初のコンセプトカーAG2020の初披露目をし、

WMモーターズ最初の量産は2018年に予定しているとの事だ。

 

11月7日、記者の多方面へのインタビューからWMモーターズが約10億元の融資受け入れを準備していることが分かった。

WMモーターズ関係者によると、

機密情報の取り決めから詳細は公開できないが、

今回の融資は現在進行中で、最終的な融資額は先方と相談中とのことだ。

 

テンセントの布陣及び動向


電気自動車や無人運転のような多様な人間が一様に期待する分野はそう多く存在しない。

 

李彦宏、馬雲(ジャック・マー)、董明珠、李嘉誠など、

異なる業界の先駆者達は電気自動車に熱い興味を示している。

例えば、世界に目を向けるとテスラは10億ドル越えの電気自動車企業だ。

グーグル親会社のアルファベットも自動運転分野に投資をしている。

巨大企業のテンセントも例外ではないというわけだ。

 

近年のテンセントの動向を観察すると,

配車サービスに特に力を入れていることがわかる。

国内外の電気自動車企業や無人運転企業に投資し、テスラの5%の株を保有している。

 

2014年11月、「蔚来汽車」がテンセント、

劉強東、易車創始者の李斌や汽車之家創始者の李想らの共同出資により立ち上げられた。

 

また、2015年3月、「和諧富騰」がテンセントは富士康、

和諧汽車の三社間で取り交わされた「SNS+スマートEV」の戦略的提携協議によって立ち上げられた。

 

2015年12月には、

電気自動車会社「愛車」が和諧富騰と和諧汽車の提携によって立ち上げられた。

 

2016年10月、開発チームとCEOが「愛車」から独立し「愛馳億緯」を立ち上げた。

「愛馳億緯」の株主は愛車が和諧富騰とテンセントの三社だ。

 

2016年10月30日、

「愛馳億緯」は江西上饒の地で年30万台電気自動車を生産する計画を延期した。

この計画には総額133億元が投資されている。

 

2017年に入り、テンセントは電気自動車、無人運転事業に更に力を入れている。

3月16日、テンセントはリードインベストの形で蔚来汽車に二度目の投資を実施している。

同月、テンセントは電気自動車の最大手テスラの5%株を購入し、

10月にはシンガポールにある子会社クーパーを通してインドのタクシー会社Olaに4億米ドル投資をしている。

Olaへの投資は主に電気自動車の研究開発にあてられたものだ。

テンセントのこれまでの投資歴から自動運転システムの研究開発レベルは高い水準まで達していると予想できる。

11月7日、膨博報道はテンセントが独自の自動運転システムを開発したと報道した。

ただしテンセント独自の自動運転システムが今後どのような展開を見せるかは、公表されていない。

 

この記事はチャイナテックメディアが以下の参考資料をもとに翻訳・修正・加筆をしたものです。

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