数日前、ベトナム中央銀行傘下のベトナム国家決済社NAPASとアリペイ(中国語:支付宝)がベトナム首都ハノイで戦略的提携の契約を締結したと伝えられた。今回の両者の業務提携は、事実上アリペイのベトナム正式上陸となる。
NAPASとアリペイは、この先ベトナムの各銀行と様々な商業施設で中国人が消費活動を行う際に、アリペイ決済サービスを提供していくようだ。
また、NAPASは既にアリババ傘下のAnt Financial(中国語:蚂蚁金服)とも提携の契約を締結している。
今回の業務提携は、中国人の訪越観光客が消費する際の利便性を高めるだけでなく、この先ベトナムでキャッシュレス社会が進んでいく流れに貢献していくことを期待されている。更に、アリペイがベトナム国家銀行のルールに則った国家決済サービスとして、より一層両者がベトナム市場で緊密な連携を推し進めていくことが予想される。
両社の業務提携の目標の一つとして、中国人観光客がNAPASグループの銀行及び
中間決済ネットワークサービスにおいて、アリペイのサービスを使用することができるようになることが挙げられている。
今後NAPASとアリペイは業務提携したサービスを拡大していく模様だ。将来的には、ベトナムユーザーがNAPASグループ銀行で発行したクレジットカードでアリババ傘下のネットショップのタオバオ(中国語:淘宝)やプラットフォームのAliExpress(中国語:全球速卖通)で買物をする事が可能になる。
業務提携の調印式において、Ant Financial CEOの井贤栋 Eric Jing は、
「我々とNAPASが緊密な連携を推し進めていくことに期待している。
アリペイが、訪越旅行中の中国人観光客と現地の商業施設を繋ぐ役割を果たす事になるだろう。
アリペイは5.2億人のユーザーを抱えており、世界を牽引するオンラインモバイル決済のプラットフォームである。」と述べている。
NAPAS CEOのNguyen Tu Anhは、
「NAPASはアジアの決済ネットワークの一員として、
モバイルネットワークを利用した、全てのグループ銀行間においてのスムーズな連絡を実現するため尽力していく所存だ。今回のアリペイとの業務提携は我々にとって、国際業務提携を発展させ、新しい決済サービスの解決策を模索する戦略の一部分であり、銀行や商業施設、各種サービスの提供において、最新テクノロジーが消費者にとってより身近な存在となっていくだろう。」と述べた。
この記事はチャイナテックメディアが以下の参考資料をもとに、翻訳・修正・加筆をしたものです。