概要
11月7日、アリババ(中国語:阿里巴巴)の子会社の
ツァイニァオ Cainiao(中国語:菜鸟网络)は農村タオバオ(中国語:农村淘宝)との
国内共同開発で今回ドローンを使用し、海を越えて運送することに成功した。
現在ドローンはすでに工業農業、軍用、空撮や測量など様々な分野で活用されていているが、
ドローンで海を越えて運送を実現したのは国内で初となる。
10月31日、3機のドローンは福建省莆田市から飛び立ち、9分間で5㎞の海域をこえて、
総重量12㎏の6箱のパッションフルーツを分配して
湄洲岛の対岸にある農村タオバオサービスセンターに運送した。
また、そのドローン1機の重さは7㎏で、7級の風に耐えることができ、
プログラミングによって自動飛行をする。
そして、すべての飛行動作はコントロールセンターで監視することができる。
ドローン技術専門の関係者によると、
「今回の海を越える挑戦の最大の困難は複雑な気象条件であった。
当日海峡の間の船は上下に絶え間なく揺れていて、飛行難度が非常に高かった。
気候が穏便な時は定時定速でより安定した飛行運送ができる。」という。
因みに今回運送したものは、島民がオンラインで購入した商品である。
農村のためにタオバオはこのような物流サービスを提供する。
メリット
ドローンでの運送の大きなメリットは、
山や島など交通の不便な貧困地区に運送する時間とコストを短縮できる。
実際、そういった地域の船での運送の場合は、運行頻度が少ない船を待ち、
荷卸しの時間やコストがかかり、気候次第では欠航になってしまうといったリスクが生じる。
総評
ツァイニァオの責任者は、
「国内初めて初となるドローンで海を渡という飛行運送に成功した。
ドローン技術の最新活用例であり、島民に都合よく荷物を届けることだけではなく、
将来新鮮な商品や医療用品など付加価値が高い商品を運送する方面も、
大いにやるべき価値がある。」と述べ、
農村タオバオの責任者は、
「私たちは、すでに今年の天猫双十一(*ティモール Tmallが主催する中国最大のショッピングイベント)
のために大量のドローンを準備して、ドローンを使用し、
誰にでも荷物を届けることを可能にしている。
さらに、貧困地区や交通が不便な島や山で孤立している集落などの
自立を助けるといった理念を更に明確に実現させていく。」と述べた。
今回の飛行運送は海を越えたのは5㎞だが、科学技術とインターネットによって、
ユーザーはさらに良いオンラインショッピング体験と物流サービスを提供されることが期待されている。
この記事はチャイナテックメディアが以下の参考資料をもとに、翻訳・修正・加筆をしたものです。