中国のクラウド市場。
今日のご紹介です。アリクラウドの中国市場シェアが47.6%に達しました。
その他のサービスは、テンセント9.6%、 kingsoft6.5%チャイナテレコム 6%、ucloud5.5%、
となっています。
この点アリババのクラウドサービスがダントツでシェアを広げているのが伺えます。
ちなみに市場規模は2017年上半期の時点で10億ドルです。
収益はアリクラウドが5億ドル、テンセントが1億ドル、kingsoftが7000万ドル程度です。
さらに、世界に目を向けると、
世界市場のシェアは、
アマゾンのAWS、マイクロソフトのazure、アリクラウドの順になっています。
それぞれ45.7%,61%,126%の成長率です。
去年、ヨーロッパ、オーストラリア、中東、日本の4カ所にデータセンターを設置し、
国際展開をしている。
【見解】
以上のニュースから考えるに、
アメリカのサービスに唯一対抗し得る存在が中国のサービスだと言う事が分かると思います。
対して日本にこのようなサービスが存在する余地はないのが現状です。
日本では様々な外国のサービスが幅を利かせて、
日本の根幹となるネットサービスの多くが外国のサービスです。
しかし、中国はファイアーウォールという保護政策のおかげで、
ネット産業は中国独自の発展を遂げています。
将来のネット産業の重要性に気づいて、
国家が即座に保護をする。
道徳的とかいう観点を抜きにしたら、
国家としては日本よりもビジョナリーですし、
国家として正しい行為だと思います。
国家というビジネス環境は選択しにくいですが、
中国のネット産業がここまで成長できたのは、
国家政策が強く影響していると考えています。