テンセントゲーム収入世界一位
ゲーム市場情報研究機構Nwezooは2017年上半期の世界ゲーム収入25大企業ランキング(the top 25 public companies by game revenues)を発表しました。その中でテンセント(中国語:腾讯)がまた世界で最大のゲーム会社となりました。上半期収入は74億ドルとなり、ソニーは二位、Activision Blizzardが三位となりました。
世界25社のゲーム会社の合計収入は414億ドルで前年に比べて20%増加し、十位までの合計が314億ドル、前年度より24%増加しています。
《1》2017年2015年2013年2010年のランキング上位五位を集計したものと、下グラフ《2》上位三位ゲーム商業売上額を集計したものである。
テンセントのゲーム
テンセントは、全体の約七割をゲームで稼いでいるといいます。無料のサービスでユーザーを集め、上手にゲーム課金に持っていく、もしくは、ゲームで人を集めて自社サービスを利用してもらうという戦略を取っているようです。2016年と2017年のテンセントの収入の差は約1.5倍もあります。
中國で二万人以上のユーザーを持っている《王者荣耀》の爆発的ヒットでゲーム収入が急速に増加しています。また、ヨーロッパやアメリカなどでも売り出しています。wegameというゲームのプラットホームで出している《火箭联盟》の無料版も好評です。
さらに、昨年は米国のiOSストアの有料ゲームランキングで1位となった《クラッシュロイヤル》を開発したフィンランドのスーパーセルの株式の全てをソフトバンクから購入している。 また、最近ではバンダイナムコエンターテインメント上海とでPC用《火影忍者 ONLINE》と《火影忍者 MOBILE》を共同開発したことで日本でも注目されました。
注目されている中国企業
网易は中国で急成長しているゲーム企業の一つです。2017年上半期の成長は53%で七位にランクインし、下半期五位以内に食い込む可能性があり期待されています。
テンセント人気のゲーム
1、王者荣耀
《王者荣耀》は今現在最も人気のあるスマートフォンモバイルゲームであり、国内の老若男女遊んでいて、国民的なゲームとなりました。最近は海外市場に進出しています。このゲームは味方敵チームに分かれてそれぞれ自分のキャラクターを操作するMOBA型のモバイルゲームで、中国の戦国武将や神などのキャラクターを育成しながら戦闘していく内容です。また、ランキングマッチなどで世界のゲーマーをリンクさせるなど、新しいモバイルゲームとして先駆者となっています。
2、英雄联盟
《英雄联盟》はアメリカのriot gamesRiot Gamesが開発した世界的人気なWindows用ゲームで、外国や日本国内ではLoLことLeague of Legends.と呼ばれています。中国ではテンセントが販売権を持っていて、国内市場も好調です。基本的には団体戦でチームワークが要であり、ゲーム内容はプレイヤーが2つのチームに分かれて、相手の本拠地を破壊することができれば勝利となります。
3、地下城与勇士
《地下城与勇士》は韓国インターネットゲーム会社NEXON(韓国株式会社)が開発し、中国ではテンセントが販売権を持っています。日本ではアラド戦記と呼ばれ、TV放送でアニメ化されました。内容は格闘やミッションをクリアしてキャラクターを成長させることを中心とする、複数プレイヤー参加型オンラインRPGです。
4、穿越火线
韓国のSmileGateが開発した、オンラインマルチプレイファーストパーソン・シューティングゲームです。日本語ではクロスファイアと呼ばれています。中国大陸ではテンセントが販売権を持っています。テロリストを撃退するというストーリーのシューティングゲームであり、世界的に有名なゲームで オフライン大会や日本には公認ネットカフェなどがあります。