大会について
9月26日、国家電子信息産業発展研究院とVR産業連盟、国家創新創業投資有限公司は北京で第一回中国VRイノベーション大会(中国語:中国虚拟现实創新創業大賽)<以下、大会>を開催しました。‘科技创新,成就未来“(科学技術のイノベーションは未来をつくる)をテーマとして掲げました。
大会はVR研究開発をする優秀な中小企業やスタートアップ企業、団体を選出し、そこには地方政府や投資団体から協力を得る権利が与えられます。それは、企業のイノベーションを生み出すことや企業の技術や人材を育てることに繋がると期待されています。因みに大手企業は参加することができなく、2016年の売上金額が二億円を超えてない企業、団体だけが参加することができます。
大会は地域大会と全国決勝大会の二段階となり、北京・上海・福州=福建省・南昌=江西省の四都市で行われます。地域大会で選出されれば全国決勝大会への参加権が与えられ、決勝進出企業、団体数は今のところ30社以上になるようです。
当然、審査をする委員会を設立しています。国内外の有名な投資団体の責任者から成る特別審査委員と各分野の投資会社の共同経営者から成る普通審査委員で構成されています。審査を平等に行うため展示会形式で、満点100点で点数制を採用し、イノベーション技術、商業的イノベーション、市場の将来性、財務リスク分析を現場で審査します。
支持を得た、優秀で将来性がある企業や団体は、主催側から国家中小企業発展基金の投資ファンドや中国ネット投資ファンドなどの国家級の投資ファンドに推薦されます。また優先的にVR産業開発地区に入りVR部門を設立することができ、イノベーションサービス機構からサポートを得ることができます。
大会の背景
将来性
本大会の開会式では専門家の赵沁平(zhao qi ping)は‘現在はVR産業が急速に発展していく時期であり、環境が整備された非常に大きい市場とイノベーションを持つ中国が世界をリードしていくにちがいないと述べています。
また、中国電子信息産業発展研究院は、2020年中国はVR機器の売上量が820万台となり、VR市場規模は550億元を超えると推測し、これらの技術は世界の最先端レベルに達っすると予想しています。
現段階のVR市場の問題点とその対策
現在ハードソフトウェアの発展に伴って、VRの性能はグレードアップし、価格が下がってきていることで急速に人々の生活に入り込んできているが、現在中国VR産業はスタートアップ企業が中心となっており、その企業の成熟度は低い状態です。他にも問題を挙げるとすれば、核心的な技術を持つ企業の不足、エコロジーの活用、人材不足、管理能力の不足などあります。
問題を改善するための大きな対策として、各企業、政府、ファンドの力を合わせて発展をしていくことで全体の競争力も上がり、再度資本が導入されて、さらに新しい技術の促進につながると考えられています。
大会がVR産業にもたらすもの
本大会がVR企業と親密に繋がることで新たな市場を促進していくでしょう。各地域大会はVRの没入感やインタラクティブ性、発想力を更にアピールし、会場外にVR体験やプレゼンができる場や展示エリアの設置をして大衆のVRへの関心度を増やしていくことにも力を入れています。また企業が交流を通して繋がり、VRと製造、教育、文化、貿易、健康などの別の分野と融合していくことを促進し、新しいターゲット、新業態の友好的な手段などを作り出していくことに期待されています。
参考資料:中国虚拟现实创新创业大赛正式开启 、中国虚拟现实创新创业大赛北京启动