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【Report】日本人が日本でWechat Payができるのか検証してみた!!

更新日:

 

現在、訪日中国人がより便利にショッピングができるように日本でもWechat Payなどの中国系電子決済の導入が進められています。
そこで今回は、日本で日本人もWechat Pay決済ができるかどうか検証してみました。Wechat Payの素晴らしさを知っている方、特に駐在で中国で働かれている方や中国留学している人は気になるところでしょう。
また、中国に出張や旅行の予定がありWechat Payを使用したい方向けに登録方法も紹介します。

 

Wechat Payを取り扱っている店舗


日本の空港や百貨店などが相次いで微信支付(Wechat Pay)の導入に積極的に取り組んでいます。そこで、Wechat Payを取り扱っている店舗を紹介します。

 コンビニ系小売業
  ・ファミリーマート
 大型小売業
  ・イオン・キャナルシティ博多・沖縄アウトレットモールあしびなー
 スポーツ系小売業
  ・ゼビオ・ヴィクトリア
 アパレル系小売業
  ・JOURNAL STANDARD・OLIVE des OLIVE・RIGHT-ON
 ディスカウント系小売業
  ・ドンキホーテ・多慶屋・キリン堂
 ドラッグストア系小売業
  ・富士薬品グループドラッグストア・ツルハグループ・サンドラッグ
 家電量販店
  ・ビックカメラ・ヤマダ電機・エディオン
 百貨店系小売業
  ・近鉄百貨店・高島屋・東急百貨店
 飲食系
  ・もうやんカレー・コロワイド・ぐるなび・大庄
 交通系サービス業
  ・日本交通
 空港
  ・羽田空港・成田空港・関西国際空港

*2018年2月調査
*他多数、上に挙げた店舗でも地域によっては導入していないこともある

 

 

Wechat Pay登録の二種類の方法


先ず、Wechatは登録しているけど、Wechat Payを未登録な人向けに登録方法を紹介します。

日本人がWechat payを登録する方法は二種類あります。

〇中国の銀行の口座とリンク
〇クレジットカードとのリンク

上記の二つの方法のうち、より便利な手段は中国の銀行の口座とリンクすることです。しかし、中国の銀行口座を開設するには中国に行く必要があります。

また、最近では外国人の銀行開設も簡単にはできないようです。現状では、旅行者や出張者はクレジットカードでの登録が現実的な方法と言えそうです。

 

その二種類の方法を比較


以下では、日本人がWechat Payの登録で中国の銀行口座をリンクした場合、クレジットカードをリンクした場合の2種類について

1 事前に準備するもの
2 登録の流れ
3 決済するためのお金
4 日本でWechat Payでの決済

の流れで比較していきます。

※登録の流れについては、クレジットカードの場合のみの説明となっています。

 

今回は日本でWechat Payを使用する日本人向けの記事なので、中国の銀行口座とリンクする場合の登録の流れは省きます。別のサイトでそれに関しての情報が多く存在しているのでチェックしてみてください。

 

 ✓事前に準備するもの

クレジットカードとのリンクの場合

•Wechat app
•アカウント登録
•クレジットカード

中国の銀行口座とのリンクの場合

•Wechat app
•アカウント登録
•パスポート
•中国の銀行の口座
•中国の携帯番号

 

 ✓登録の流れ

クレジットカードとのリンクの場合
   ステップ1:  【チャット】画面での【+】をタップし、の【マネー】を選択
  ステップ2:   の【お金を受け取る】をタップ後、の【添加银行卡(銀行カードとリンク)】を選択

ステップ3: 次の画面で、カード番号、有効期限、CVVコード、氏名、住所、電話番号、メールアドレスを入力し、「使用許諾」の承認にチェックを入れて【次へ】をクリック
ステップ4: 支払いパスワードを設定し、確認のために再度同じ番号を入力

以上でWechat Payの登録が完了します。
完了すると、【本人】ページに【ウォレット】が出現します。

 

中国の銀行口座とのリンクの場合

今回は日本でWechat Payを使用する日本人向けの記事なので、中国の銀行口座とリンクしている場合の登録の流れは省きます。別サイトにそれに関しての情報が多く存在しているのでチェックしてみてください。

 

 ✓決済するためのお金

まず前提として、中国人が中国や日本などの海外でWechat Payを使用する際、決済するためのお金の流れには3パターンあります。

●中国現地銀行からWechat Payの残高に反映させる(チャージ)
●中国現地銀行からの直接引き落とし
●友人からWechat内に送金してもらう

これらは日本などの海外で決済するときも同じ方法で通用するようです。

 

クレジットカードとのリンクの場合

クレジットカードをリンクさせた人は、開設してすぐに決済ができるわけではありません。銀行と直接リンクしていませんので、自分でチャージができません。チャージするには、現時点ではチャット内で友人から送金してもらうことだけです。

中国の銀行口座とのリンクの場合

日本人でも特定の開設条件はありますが、中国の銀行を開設することができます。開設後、Wechat Payにリンクさせれば、中国人と同じようにWechat Payにお金をチャージすることができ、中国では決済時にはチャージせずに直接銀行口座の残高から支払うこともできます。勿論、友人からもらったお金も使えます。

*ポケットチェンジという海外旅行で余った紙幣や硬貨を国内で使える電子マネーなどに交換することができる機械で送金することもできますが、設置場所がまだ少ないようです。

https://www.pocket-change.jp/ja/

 

 ✓日本でWechat Payでの決済

クレジットカードとのリンクの場合
中国の銀行口座とのリンクの場合

検証しました。
結果から言うと、、、、、、
日本で日本人がWechat Payで決済することは現時点では不可能でした。

中国の銀行の口座とリンクしていたとしても、クレジットカードにリンクしていたとしてもできませんでした。
さらに、登録したアカウントが日本の携帯番号でも、中国番号登録でも決済ができませんでした。
決済はできませんでしたが、一応過程を紹介します。
手順はどちらも同じです。

ステップ1:  Wechat Payでの決済の旨を伝える
ステップ2:  店員が専用タブレットでQRコードを提示してくる
ステップ3:  QRコードのスキャンで読み取る

*因みに、読み取り直後に「規約ではアイデンティティーカードで認められてない人は海外で支払いができません」 と英語の表示が出てきて決済がキャンセルになりました。

 

 

さいごに


日本で日本人がWechat Payを使用することはできません。日本でのWechat Payは中国人限定のようです。ですが、ご存知の通り中国では日本人でも使用することが可能です。その場合、中国の銀行口座を開設していれば何の問題ありません。たとえ中国の口座が無くてもクレジットカードがあれば、友人からの送金によってチャージしなければならないという手間はかかりますが使用することができます。

今現在、日本で各社電子決済のサービスに注力していますが、中国で使用するWecahat Payと比較すると個人的にはまだ不便に感じることもあります。

個人的にWechat Payを日本で使用することで利便性を感じる点は、
●一時帰国時の換金が不要になる
●元で支払うことができる(生活のメイン通貨が元なので)
●簡単にQRコード決済ができる
(財布を出す手間がかからなく、決済までの時間が短くなる。日本でもQRコード決済が存在するがまだ使用できる環境が少ない。それに対して、中国では既にほとんどの店でQRコードでWechat Payができる環境がある。)
●Wecahtでメッセージでの決済の通知があり簡単に確認することができること

ということで、日本人も日本でWechat Payが使用できる日が来ることを願ってます。

 

 

*この記事は2018年8月に作成しました。現時点での情報をまとめた記事になります。

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